
●4月24日 KEIKOのほうぼう日記 Vol.5● ![]() 〜 NYの旅より 〜 お元気ですか? 8年ぶりに私の声の師匠である ワニタ・フレミングに逢ってきました。 あっという間の8年でした。 今回は師匠に私の2枚のアルバムを手渡しすると いう事がもう一つの目的です。 8年前のちょうど今頃、私は何もわからないまま、 New Yorkという街にたどり着いて、流れるまま、 師匠のワニタ・フレミングに出逢いました。 連日連夜、酒と煙草と唄う事で喉をすり切らせていた私にまず課した lessonとは、 『大声で笑うな』 『酒を飲んで話をするな』 『煙草に近寄るな』でした。 人間が変わってしまうようなそのお言葉に私は不安と不可能を一瞬感じた のですが、『私を信じろ』のその言葉に、私は毎日マスクをして人に逢う くらいの状態で過ごしました。 3ヶ月でみごとに1オクターブ半上下に音を広げる事ができるまでとなって いました。私はそれを知っているのです。そして師匠はその私の黄金のベル ベットのような声(彼女がそう呼ぶ)に驚いたのだと今回も話してくれました。 そう、もう一度彼女に出逢うまでに色々な道をたどったけれど、再びたどり 着いた気持ちで一杯です。本当に逢いたかったと二人は抱き合いました。 彼女の大きな体はスッポリと私をつつみ込むのですが、私の手は届かないまま しがみついているといった感じで、何度も何度も感激を表現しました。 本当は少し怖かったのです。この8年間に色々な事があって、そして日本に 戻ってからの唄への向き合い方も含めて、私は再び酒と煙草と唄とケンカで 喉も体もボロボロになるまで傷つけていたから・・・。 でも、少し電話で話すだけでバレてしまって、お願いされました。 とにかく煙草をやめなさい。コントロールが自分でできない弱い私は、やっと その弱い自分をはずかしく思えることができて、その場で私の身の回りにある 煙草をすべてごみ箱へ捨て去りました。すっきりしました。今までの数々の 言い訳もすべてなくなって、暗い雲が心の中から消えていったような・・・。 そして、師は言いました。『あなたのためだから』 そして、自分も人生の ストレスを感じた時、同じくHeavy Smokerだったのだという告白。 私は涙が出ました。再び、なぜ私がここにいるのか。この8年間の戦いを全て クリアにして、また1から歩けるという確信でまた大きな夢がふくらみました。 8年ぶりのNew York、ずいぶんと安心していられる土地になったという想いと やっぱり私にとっても1つの古郷のような場所という、長く厳しい冬を過ごして きてやっとあえた春に抱かれているような感じがありました。 師は言いました。『新しい世紀が来たのだ。今こそ体も心も喉も大きく広げて あの空のむこうのむこうまで飛べるように力を蓄えろ』 と。 8年というサイクルの中で私は今また新しい「あずみけいこ」が生まれようと していることにとてつもないコーフンを抱いているのです。 |